だからひとりが好き
なんか盛り上がってますね。 #だからひとりが好き
今は完全にひとりが好きだ。というより群れるのが嫌いになった。
なぜかといえば少し記憶を遡求しなければならない。
学生の頃、僕は完全に「ひとり」が嫌いだった。
いや恥ずかしかった。人と違うのが狂人や変人なのではないかと
思われるのが怖かった。同調圧力のマリオネットで
少し違うと感じても右と言われれば自分の意見は右だった。
だから学生時代はソツなく輪の中心にいたのではないかと思う。
案外人気を得るのは簡単に感じた。
それは社会人になっても一緒だった。
上司の言う事にいちいち頷いた。今思えば空返事の繰り返しだったが
上司に気に入られ昇進した。嬉しかった。認められた感じがした。
しかしある時気付いた「あっ俺、自分の意見何も言ってない」
なぜ気付いたかというと1人のアルバイトを見ていた時だった。
多くを語らず仕事をこなし、休憩時間も携帯をじっと見て話し掛けるまでは喋らない。
飲み会などには殆ど参加しなかった。それでいてほっとけない存在であり
みんなに一目置かれていたのが羨ましかった。
彼女のことは好きではなかったが嫌いでもなかったが話はしていた。
「あなたは私とは逆。一生懸命中心にいようとするのが可愛い」
と年下に言われたのだ。
それはあなたを生きてない他人を生きていると言われた気がした。
そこから僕の人生は変わった。
気を使い、自分の意見に反した事をしなくなった。無駄な付き合いをしなくなった。
SNSなどで見栄を張ることはなくなった。自分を棚卸しにかけ不要なものを断捨離していった。
ひとりで過ごす事が多くなったがアルバイトの子は今僕の横に居る。
そう僕の奥さんになった。
彼女は欲がマキシマムな僕をミニマムにし大切な事を教えてくれた。
ひとりになることで何が大事で大切かを教えてくれる。
だから私はひとりが好き。